2011年 05月 05日
端午の節供 その②
端午の節供について・・・
昔、中国においては五月は悪しき月であり、5月5日5が重なる
この日は最悪の日と考えられたのだそう。
子供の健やかな成長を祝う日。
菖蒲や蓬、粽や柏餅などで厄災を祓うのだとか。
三方(三宝)に懐紙等を2枚合わせ置きます。
柏餅・ちまき・びわのしつらいです。
意味は・・
柏餅・・・柏の葉は新芽が出て古葉が落ちないことから子孫繁栄。
ちまき・・・中国は「屈原の故事」から無病息災。
びわ・・・初夏の果物からひとつ。意味は・・・?
メインの床の間には鯉のぼりのお軸にこの三方がしつらわれてた。
脇床には・・兜。しっかりした紙で手で折ったものです。
この色にも意味があり、木(緑)赤(火)黄(土)白(金)青(水)です。
五行説の自然哲学のあれです。ほぉ~。
さて、この兜は簡単に折れますが大事なのは心を込めて
ラブ注入ってところでしょうか?
手先の先の先まで祈りを込めてきちんと折るのだとか。
こうして整列してると可愛いです。でも五行とは・・恐れ入りました。
しつらうって、深いんですねぇ~
私のしつらいは・・・こんな感じ。青柳(平尾)さんのお菓子です。
茶事には定評のある菓子処ですが、その通り!
粽と言い、柏餅と言い絶品やねっ。しかも笹の葉の瑞々しさ。
ワンダホーな上品な甘さで美味しかったですぅ~
さて、後ろ床は・・・
ゼラニューム・八つ頭・兜でした。
八つ頭は人の頭に立てるように・・とか。
兜の房(紐)は代々続くように、そして1ヶ所結ぶのがポイント!
房は祝い事は右回りで置き、左回りは仏事だそう。
後ろ脇床は・・・
筍は、まっすぐのびやかに成長するように
しょうがは、根を張ってしっかりと
茄子は物事が成しえるように
菖蒲は香りたつように
赤ピーマンは厄除け、シーサーの対と同じ。
とまぁ、盛る内容にも深い意味合いがあるのでした。
そんな意味が解ってくると楽しいです。
まだ書ききれないほど色んな事を学びました。
あっという間の1時間半です。
粽と柏餅とびわは持ち帰って自宅でもしつらいます。
最後にお抹茶とお干菓子が出てまったりとおしゃべりタイム。
知らない方ばかりでしたが年齢層は幅広くてみんな眼がきらきら。
お干菓子も青柳さん、菖蒲と兜。
持ち帰ってすぐに飾りました。玄関先です。
写真を撮ってすぐに食べました!直会(なおらい)です。
お供えしたものはお腹に入れて初めて終了ですって。
神と同じものを頂く(神人共食)ことで繋がるとか、再生とかって。
いいね!
次は七夕だな。松風園いいぞーっ!
by pearlmaman
| 2011-05-05 19:27
| 室礼